自衛隊に入隊するには大きく分けて下記の3つの方法があります。
・自衛官候補生制度(高卒以上)
・一般曹候補生制度(高卒以上)
・幹部候補生として入隊する(大卒以上)
今回は、その中から僕が航空自衛隊時代に経験した範囲で「高卒以上でかつ、入隊後数年での転職も視野に入れている」方にお勧めの自衛官候補生制度のメリットについて詳しくご紹介したいと思います。
目次
1.「自衛官候補生制度」
自衛官候補生制度とは採用後に自衛官としての基礎知識を学ぶために3カ月間訓練を受けて階級が付与されるという制度です。
航空自衛隊の場合は埼玉県熊谷市と山口県防府市にある航空教育隊という自衛隊の学校のようなところに入隊します。
教官と呼ばれる先生的な役割の先輩隊員に1人に対して1班7人~10人程度の同期となる人達と衣食住を共にします。
2.自衛官候補生のメリット
冒頭に紹介した3つの制度のうち僕が一番おすすめする自衛官候補生として入隊するメリットを紹介します。
メリット①採用試験は中学レベルで合格
採用試験は内容は:
の2つがありますが、筆記試験は中学レベルの問題しか出ません。
昔の古い考え方で、名前を書ければ入隊できるといったことはないので中学レベルの勉強をしておくと問題ありません。
僕の場合は、自衛隊の過去問を集めた問題集を買って勉強したのでお買い求めの際は、こちらからどうぞ。
自衛官候補生採用試験2020年度版
面接試験は、元気よく受け答えができれば問題ないので自衛隊に入隊したい理由と自己PRの2つは答えられるようにしておくと良いでしょう。
メリット②入隊して3か月後に任用給付金17万6千円
自衛官候補生の場合、3か月間の基礎訓練が終了して正式に自衛官として任官できます。
一般的に4月に入隊をすれば7月には正式採用されるのでその月か翌月には任用給付金が給料と別に振り込まれることになります。
7月に入隊される方は10月か11月には同じように振り込まれます。
メリット③3年後に約90万円の退職金がもらえる
自衛官候補生には任期という期限があります。
航空自衛隊と海上自衛隊の場合は、1任期が3年で2任期以降は2年で満了になります。
任期を満了すると、任期満了金というお金が振り込まれその額は約90万円になります。
メリット④最大で30万円相当の資格がタダでとれる
自衛官候補生は任官後にこれから自衛官として勤務していく職種が決定されます。
職種に関しては希望を聞いてくれますが個人の適性なども関係するため基本的には、勝手に決められます。
人気なのが輸送職と言われる主に車を運転するのが仕事の職種です。
人気の理由は車を運転するためには当然運転免許が必要になるので持ってない方はタダで取得することができます。
さらに、輸送職は中型~大型車まで運転するプロフェッショナル集団なのでそれぞれの運転免許もタダで取得することができます。
一般的に大型免許を取得する場合、30万円以上の費用が掛かるので自費で払った人より得をしているということになります。
輸送職に任命されなかったとしても諦めることはありません。
自衛隊にある車は基本的に中型~大型のものが多いので他の職種になったとしても免許を取得するチャンスは十分にあります。
3.自衛官候補生のデメリット
上記では、自衛官候補生のメリットを紹介しましたが以下では、デメリットと注意すべき点を紹介します。
デメリット①任用給付金には返済する危険がある
メリットにもあげた任用給付金には注意点が1つあります。
任用給付金とは簡単に言えば3カ月間訓練に耐えて任官したのでこれからも頑張れ的なご褒美のようなものです。
お金をもらってから自衛隊の生活に慣れることができずに途中で退職してしまったら日数に応じて返金しなければなりません。
1任期我慢すれば返金することがなくなるので可能であれば最低でも1年は我慢したほうが良いです。
デメリット②入隊して3か月は給料が約3万円少ない
自衛官候補生は、3カ月間は冒頭の他2つの制度より給料が安いです。
自衛官候補生の給料は131,800円なのに対し一般曹候補生の場合は167,700円なので約3万円ほどの差があるので大卒以上の方は入隊する制度をよく考える必要があります。
デメリット③上を目指すには不向きな契約社員扱い
自衛官候補生は、
民間企業で例えると正社員ではない研修のような状態ですので前述した給料が安いのも納得できると思います。
また、自衛隊員として上を目指すのであれば自衛官候補生より一般曹候補生か幹部候補生として入隊することを
◆まとめ
3年で130万円以上得する「自衛官候補生制度」について経験した範囲内で紹介しました。
冒頭で紹介した3つの中で3年という期間内でまとまったお金が目
自衛官候補生採用試験2020年度版
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