【実はきつくない自衛隊生活】を元自衛官が語ります

これから、入隊を希望される方、転職先として自衛隊が気になっている方へ。

自衛隊に高卒から25歳までの7年間勤務して感じた実はきつくない自衛隊生活を僕が経験した範囲内で紹介したいと思います。

※自衛隊公式HP引用

1.体力がなくても自衛隊に入隊できる

自衛隊に入隊するために、なにが必要か考えた時にまず、体力試験などが頭に浮かぶと思います。

それほど民間の方は「自衛隊」=「体力」というイメージが強いと思います。

警察官や消防士になるためには腕立てや腹筋、懸垂などの体力試験がありますが、自衛隊にはありません。

自衛隊の採用試験は以下の通りです。

筆記試験「国・数・社」

中学レベルの問題が出題される。

筆記試験は、自衛隊の過去問題集を買いましたが、パラパラ見る程度でよかったです。

僕が買ったのはコチラの「自衛官候補生採用試験」過去問集です。

面接

面接は3~4名の自衛官の方からいろいろ質問されます。
「なぜ自衛隊に入隊しようと思いましたか」
「自衛隊のイメージは」
「身内に自衛隊の方はいますか」

など、堅い感じではなく、気さくに質問してくれるので緊張がほぐれて応えやすかったです。

はっきり大きな声で受け答えすれば問題ないでしょう

適正検査(:男女別合格基準も表記します。)

※出展元 防衛省自衛官採用基準

身長測定 男:155㎝以上 女:150㎝以上
体重測定 男:47㎏以上   女:43㎏以上
胸囲測定 男:77㎝以上   女:74.5㎝以上
視力検査 男女:両眼の裸眼視力が0.6以上
        両眼の裸眼視力が0.1以上で矯正視力0.8以上
聴力検査 男女:秒時計法で両側とも1mの距離で聞きわけるもの
色覚検査 男女:色盲又は、強度の色弱でないもの
肺活量検査 男:3000cc以上 女:2400cc以上
四肢運動 男女:軽い運動など
歯科検診
胸部レントゲン
血液検査
問診
などがあります。

検査は自衛隊の「医官」職種の方が行います。民間でいうところの病院の先生をイメージすると良いと思います。

年齢の上限は、今まで18~27歳未満だったのが平成30年10月から33歳未満までに引上げられました。

近年、民間企業から転職される方も増えており、僕も入隊したころ同期の半数が年上の方でした。

以上が、採用試験の内容になります。

歯科検診があるので試験前には、虫歯などの治療も済ませておくと良いでしょう。

2.今の自衛隊に体罰なんてない

 

※自衛隊公式HP引用

自衛隊といえば厳しい訓練や、先輩後輩の上下関係がはっきりしているなどのイメージがあると思いますが、体罰などの暴力を振るわれたりといったことは7年間勤務した僕でも全くなかったです。

むしろ自衛隊の方が民間企業に比べて体罰やパワハラ、セクハラなどにはとてもシビアに考えられています。

配属された基地では毎月のように体罰などを防止するための教育やアンケートなどが実施されていました。

ですが、半端な気持ちで自衛隊に入隊しない方が良いと思います。

自衛隊は、国民の安全を守るという職務を背負いそれを仕事としています。

そのために、厳しい訓練や良好な上下関係を築くためにきつい言い方をされるのは、仕事をしていく上で必要なことでなので民間企業も自衛隊も違いはありません。

勘違いしてほしくないのは、
体罰がない=甘い、怒られない

ではないということです。

上記のことを理解しておくと入隊してからも良好な関係が築けると思います。

3.できるまで教えてくれる訓練

入隊してからの訓練には2種類あります。

教育課程訓練

入隊すると、まず初めに教育隊というところに配属され約4か月間で自衛隊の基礎を学びます。

この訓練では、主に体力面や精神面、生活面や自衛隊の規則などを教育してくれます。

教えてくれるのは教育を専門とする職種の隊員で
「教官」と「学生」

学校でいうところの先生と生徒という関係になり卒業するまで面倒をみてくれます。

教育といっても学びながら給料をもらうわけですから学生のような気分で行くところではありません。

就職やアルバイトをしたことがある方なら試用期間を経験したことがあると思います。

試用期間とは雇用を前提として人材の能力を見極めることでその間に基本を教えたりします。

もちろん、期間中にも労働契約は成立しているので相応の給料は支払われます。

ですので教育隊=試用期間ということになります。

職種ごとの基礎を学ぶ訓練

これは教育隊から卒業する前に個人の適正を見極めた上で自分に合った職種を決められます。

決められた職種ごとに訓練内容が違い、担当する教官も違います。

期間も職種ごとに違うので全部は説明できませんが、1か月~6か月の幅でありますが、僕の職種の場合は4か月間でした。

どちらの訓練も共通していえるのは、学ぶことに専念できるということです。

民間の企業やアルバイトなどは、教える立場も学ぶ側も仕事をしながらやらなければなりません。

一方自衛隊の訓練は、どちらも仕事なのでそれぞれの立場に専念できます。

わからないことがあればすぐに聞いたり、わかるまで教えてくれるので厳しいと思ったことは全くなかったです。

4.アラーム要らず、便利な自衛隊のラッパ

 

こんなことを言ったら自衛隊時代の上司に怒られるかもしれませんが僕にとって自衛隊のラッパはとても便利でした。

自衛隊のラッパとは

自衛隊は、ラッパの音色ごとに時間や行動の意味があります。

これは通信手段がなくなった際に緊急の連絡手段として使われることもあります。

簡単にいくつかのラッパの音の種類を紹介します。
起床:起床を知らせる音
点呼:朝・夕と人数や健康状態を報告する時の音
食事:朝・昼・夕の3回流れる音
課業始め:仕事の始まりを告げる音
課業終わり:仕事の終わりを告げる音
消灯:消灯を知らせる音

上記の通り、それぞれの音に意味があり、自衛隊の一日はラッパでの音をもとに行動をします。

僕の場合は、子供のころから朝が苦手で休みの日でも携帯のアラーム代わりに起床ラッパを利用していたのは今だから言える話です。

5.丸坊主は古い、短髪ならOK

あくまで、伸ばした髪を切りたくない女性の方や坊主にだけはしたくない方に向けてです。

訓練によっては、短髪にする可能性がありますが卒業すれば伸ばすことができます。

入隊すると男性は丸坊主、女性は極端に短くというイメージがありますが少なくとも僕が退職した2018年の時点では坊主はダメという風潮でした。

これは、その基地の指揮官=一番偉い人の判断によるものらしいので今現在の風潮は正直わかりません。

自衛隊には、品位を保たなければならない義務があります。

むやみにひげを伸ばしてはいけなかったり髪の毛を染めてはいけないなどの決まりです。

男性の基準は、耳やシャツの襟足に髪がかからなければほとんど自由です。

僕も自衛隊時代は、両側ツーブロックで後ろは軽く刈上げ休日などは、ワックスでセットし遊びに行ってました。

女性の基準は、ショートカットの方もいましたが、長い方は仕事中に頭の後ろでまとめていれば大丈夫だそうです。

休日などは、同じくセットをして外出する姿を見ましたので極端に短くする必要はないようです。

◆入隊を考えている方へ

いかかでしたか。

実際に経験したことを紹介しましたが、自衛隊に対してのイメージは変わったでしょうか。

前述にも説明しましたが、僕が言いたいのは今の自衛隊は、厳しいだけの職業ではありません。

しっかりルールを守れば民間の企業と変わらない部分もあるということです。

確かに、特殊な職業ではありますが、すべて仕事に繋げるためであるということが少しでも伝われば幸いです。

近年では、ドラマや映画などでも自衛隊が使われるほど注目されている職業なので、一度試験を受けてみてはいかがですか。

自衛官候補生採用試験2020年度版

以上最後まで読んでいただきありがとうございました。

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