どうも、いつまで経っても駆け出しプログラマーの底辺社畜です。
今回は、僕がSI系エンジニア(客先常駐スタイル)に転職後、いくつか現場を経験して得た処世術というか、身の振り方のようなものをご紹介します。
一言で言うと、新しい現場で「自分で仕事を進められるようになる」為に行うルーティンのようなものです。
これを意識するのとしないのとでは現場での仕事のしやすさがかなり違うと思いますので、同じような立場の方の参考になれば幸いです。
さっそくご紹介していきます。
目次
1)周りの人員構成を把握する
直属の上司
現場で直属の上司となるのは、自分が所属するプロジェクトのマネージャー、またはその中で分けられたチームのリーダーになることが多いです。
作業指示などは基本の人たちから降りてくることが多いので、まずは誰が上司に当たるのかを把握して、関係性を構築しましょう。
また、その人の1日のスケジュールなどをなるべく早めに把握しておくと、「質問できるタイミング」を見極めやすくなります。
扱う商品・システムの有識者
上司とは別に居る場合、自分がこれから参加するプロジェクトの有識者を把握しましょう。
これは、システム的な疑問点を上司に相談しても、結局この有識者に振られることが多いからです。
社内チャットなどの履歴を追えば、何となく誰が有識者かわかることが多い気がします。
メンターを見つける
上記のふたつとは別に、自分個人のメンター的存在を見つけましょう。
個人的には、自分の担当と近い領域の作業者や経験者で、管理者ではなく作業者に近い人が理想です。
上司や有識者は他の人からも頼られる事が多い=忙しいので、作業単位の質問などはメンターに聞いた方が早くて具体的な回答を得られます。
まとめると、
作業指示は直属の上司
システムの概要は他領域は有識者
自分の領域内はメンター
と質問の範囲や粒度によって分けことができます。
2)現場の規則・方針を把握する
始業・休憩・終業の規則
現場の1日の流れとなるこれらの規則はなるべく優先的に把握しましょう。
1日の流れが分からないと、作業の段取りも組みにくいからです。
この辺りが人任せor指示待ちになると、「自分で考えられない人」と思われてしまいます。
休暇の申請方法
特に休暇取得の予定が無くても、病気や事故などで休まなければいけない事態に備え、予め休暇取得の方針について把握しておきましょう。
もし何らかの事情で急に休んだとしても、このあたりをしっかり押さえておけば、波風立てずに済むからです。
コーディング規約
実装者としてアサインする際には、各種コーディング規約の存在とその内容を早めに把握しておきましょう。
特に入場間もない技術者がソースコードのレビューで差し戻される理由として、「コーディング規約違反」が非常に多いです。
逆にはじめから規約に準拠したソースコードを提出することで、手戻りを少なくし、チーム全体の生産性を上げることができます。
3)環境の構築・運用方法を把握する
IDE(統合開発環境)
現場によって異なる様々なIDEを使用する機会があると思いますので、なるべく早めにその現場の開発ツールに慣れるよう心がけましょう。
自宅のPCで動作するのなら、帰宅後に同じIDEをインストールしてショートカットなどを少しでも覚えておくことで業務効率を上げることができます。
フレームワーク
ある程度の規模の開発現場ではほぼ必ずといって良いほどフレームワークが採用されています。
アサイン後なるべく早く理解しておくことをおススメします。
プロジェクト管理ツール
Gitやsvnと、それらを操作するGUIなど、実装したソースコードを共有・コミットする環境も現場によって様々です。
はじめて扱うツールに出会うこともよくあるので、早めに把握してコミットの失敗など起こさないようにしましょう。
4)ルーティンワークを把握する
定期デプロイ
開発中の仮実行環境などのデプロイ(更新)するタイミングが決まっている現場では、その時期を逃すと次のデプロイまで動作確認ができないなど問題が発生します。
納期が差し迫ったタイミングなど、作業の進捗を遅らせことができない局面は必ず訪れますので、定期デプロイのタイミングはしっかり把握して起きましょう。
コミット
現場によって、実装したソースをコミットする際の手順やルールが異なります。
例えばコミットコメントやコミットしたことを周知するルールなど、その現場で必ず守られているルーティンを早めに自分のものにしておくことが重要です。
5)設計書の構成・保管場所を把握する
現場やプロジェクトによって書きっぷりや構成がかなり異なる設計書。
誰にも質問できない状況のときに頼りになるのは設計書や仕様書だけですので、保管場所や読み方などはいち早く把握しておきましょう。
また、現場によってはドキュメントが中途半端で、「あとはソース見て」なんてこともしばしばあります。
その場合は空き時間などに自分なりの補完資料を作るなどしておけば、いざ困ったときに手詰まりにならずに済みます。
最後に
自分で解決できる能力が高い人ほど重用される
客先常駐エンジニアは、技術者としての現場から要請を受けて派遣されてきた立場です。
そのため、「言われないと動けない人」より「自分で考えて解決できる人」の方が大事にされます。
「解決できる能力」には質問力も含まれる
もし自分ひとりで解決できなくても、上記でご紹介したポイントを把握することで「上手に質問」をすることができます。
上手に質問ができる人は問題解決へのスピードも速くなりますので、結果として現場で喜ばれることが多いです。
信頼されると、仕事内容や範囲もステップアップしやすい
客先常駐エンジニアはその就業形態の性質上、毎回新しい現場で信用を勝ち取らないと面白い仕事が回ってこないことが多いです。
上記で挙げたポイントを押さえることで、短い期間で現場内の信用を得て、望んだ仕事やポジション獲得に近づきます。
人によっては「面倒くさい」と思われるかもしれませんが、こうした部分も客先常駐プログラマの大変なところでもあり、面白いところだと思います。
以上、未経験SI系エンジニアが現場に出て最初に把握するべきこと5選、でした!
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