僕は、高卒から25歳になるまでの7年間、自衛隊で勤務していました。
退職後は、地元奈良県の工場で8ヵ月間勤務し、今のWEBデザイナーになって3ヵ月になります。
民間企業に就職してまだ1年ですが、痛感した自衛隊(公務員)との5つの違いを、これから転職しようとしている方に紹介したいと思います。
1.「仕事という考え」
自衛隊から民間企業へ転職してまず、感じたことは仕事という考えの違いでした。
などがあります。
これは、公益(公共利益)といって個人や集団の利益に対してその集団に属している全員が関わる共通の利益を指します。
自衛隊でいう共通の利益とは平和と独立を守って安全が保たれている国ということになります。
などがあります。
平和と安全が利益の自衛隊と対価や報酬が利益の民間企業の違いは、次の「給与や待遇」にも大きく関係してきます。
2.「給与や待遇」
簡単に言うと給与は「お金」、待遇は「勤める者に対する取扱い」です。
自衛隊を含む公務員という業種の給与、待遇はすべて国の「税金」で支払われ、階級が上がったり、転勤したことで得る手当や活動費などに振り分けられます。
現役の自衛官の方ならご存知だと思いますが、自衛隊には副業を禁ずる規則があります。
これは私的な理由で利益を得てはいけないという意味です。
要するに、自衛隊は民間企業のように利益を出すために仕事をしているわけではありません。
民間企業は効率的に生産性を上げて活動費や人件費などは経費として支払い、残ったものが利益になります。
公務員と民間企業の利益の違いで給与や待遇などの考えがまったく別のものになるということがわかりました。
3.「民間企業の平均年収」
自衛隊時代の年収は、最も多い時で約380万円でした。
同じ年齢層で、消防士や警察官など他の公務員の平均年収が約400万円~450万円なので、比べると正直少ないと感じていました。
自衛隊は、衣・食・住が保障されているので民間企業に比べて月々の出費が少ないです。
自衛隊時代の出費は、車の維持費や通信費、交友費を入れても月々に約7万円ほどでした。
対して、民間企業へ就職すると今まで経験したことがなかった出費があります。
僕は現在一人暮らしをしていますが、家賃や光熱費、食費や衣服などは当然実費になり、これらは自衛隊時代に必要なかった出費です。
20代後半:約344万円
※出展元:転職・求人情報サイトdoda
僕が自衛隊を退職した(20代後半)時点での年収は約380万円なので、額面だけ見ると民間企業と自衛隊との差はあまり感じられません。
ただ、民間企業でも寮や借家が提供されるケースを除くと、基本的には実家に住むか、部屋を借りることになります。
つまり、自衛隊でされていた「衣・食・住」の保障は民間企業ではほとんどない
= 民間企業に就職した方がお金がかかる
ということです。
以下は、自衛隊から民間企業へ転職した僕の現在の主な出費です。
上記のうち、★がついた出費は自衛官時代には必要なかったものです。
これだけでもいかに毎月の出費が増えたかがわかると思います。
以上のことを踏まえて、自分が就職する先の地域や企業の平均年収は事前に調べて把握しておいた方が良いと思います。
4.「名刺交換」
僕が一番苦労したのは、名刺交換です。
自衛隊に在職中は考えたこともなかったですが民間企業では当たり前のマナーです。
退職前の隊員への就職援護活動では、面接などの教育はありましたが、その他のマナーなどは教えてもらえませんでした。
以上の紹介した基本の所作と、NGマナーを必ず覚えておきましょう。
5.「コミュニケーション能力」
挨拶ができることは当たり前ですが、そこから会話を広げていくことも大事なことです。
「前職は、自衛隊で勤務していました。」と自己紹介する場合、相手は、自衛隊という厳しい環境でしつけをされてきたと思う方がほとんどです。
なので最初から自分に対するハードルが少し上がった状態で話すことが多いです。
ここでいう「ハードルが上がった状態」とは、新卒や一般の人よりは元自衛隊だから会話力はあるという前提で会話が始まることを指します。
現役の自衛官の方や、元自衛官の方なら経験あると思いますが、身内や友人と自衛隊の印象などの話をしたことがあると思います。
「きつい訓練を受けている」や「上下関係が厳しい」などそんな印象をもっていたと思います。
民間企業で働いてる方やこれから挨拶をする人も同じ印象をもっていたり、前述で紹介したハードルを上げた接し方をしてくる場合があります。
など、自分のコミュニケーション能力の低さを実感しました。
そうならないための簡単な方法を、教えてもらったので紹介したいと思います。
取引先など相手の仕事内容が調べればわかる場合はあらかじめ情報収集しておくと良いでしょう。
初対面で相手のことがわからない場合は、名刺交換の際、名刺の裏に業務内容が書かれてることがあるので色々質問してみましょう。
相手のことに興味や関心を持つと話題が広げやすくなります。
民間企業の方は、自衛隊の話にすごく興味を示してくれます。
挨拶の段階で「前職は、自衛隊で…」と言えば色々質問してくることが多いです。
その際、言葉に詰まったりしないようにどんな質問が来るか準備しておくと良いでしょう。
あとは、時事問題などの知識をいくつか持っておくと急な質問にも対応できると思います。
◆自衛隊(公務員)から転職を考えてる方へ
これから転職を考えている方は、自分がなんの仕事に向いているか自衛隊で経験したことを活かせる職種はあるかなどしっかり調べた方が良いと思います。
「エン転職」は約600万人の登録者を誇る大手転職サイトです。
随時、約4000件以上の求人情報が気軽に見ることができます。
たいがいの人は、給料面や休日の数などを優先しますが、今回紹介したマナーなどが必要になるかもしれないので参考にしていただければと思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す